200 鍋島色絵瓔珞文向付 製作年代 享保〜宝暦(1716−1764年) h5.9cm d7.9cm

鍋島、伊萬里をとわず、瓔珞模様は極めて多く使われている。特に伊萬里にいたっては圧働的である。
これは古くから貴族社会は勿論、原始民族に至る男女が珠玉や貴金属を編んで頭、頸、胸にかけた装身具から発している。
この猪口は瓔珞模様のみを廻らしたもので、大抵補助的な描かれ方であるが、このように模様全部が瓔珞とは珍しい手法である。
日本の伝統美に連なる高い次元の作品である。