196 鍋島青磁染付瓜形小皿 製作年代 元禄〜享保(1688−1736年) h2.7cm d9.8cm

形といい、模様といい、実に気がきいている。鍋島でこういうものを作ったかと思うと陶工の心振に思わず拍手を送りたい心境であり微笑がこぼれる。
この皿は力作であるが一種の風流さというか、高度の遊びというか、そういうものが漂っていて親しめる。
葉の部分は青磁で、瓜の割日の隈取りは染付を施し、更に染付の中には印花の地紋を灰かに表現させるなどの気配りが感ぜられ心にくい程味なものである。