189 鍋島染付唐花文八角皿 製作年代 享保〜宝暦(1716−1764年) h4.5cm d13.9cm

器形が整々とした気骨溢れる作品である。一分の隙も許さない造形である。小品であるがその圧迫感は溜息を漏らす程で、その厳しさには粛然たるものがある。
八角皿は中白抜きでその周辺に精緻な唐花模様を連続して描く、鍋島の描法はこういうものが基本であろう。
感覚的に特に注目すべき点はないが、この作品はこのようなことに全く関係なく単々として鍋島でなくては製作することのできない職人芸を表すものである。