183 鍋島色絵桜花文猪口 製作年代 元禄〜享保(1688−1736年) h5.9cm d8.4cm

鍋島の代表的文様である。従ってこの手のものは五寸、七寸皿に多様に使われている。
小品といえども手を抜かず、花弁の一枚一枚を厳しく入念に描くところが、民窯である伊萬里と比較して興味のあるところである。
鍋島の鍋島らしい猪口である。伊萬里を愛する人が鍋島は余りに取り澄ましているいう評を聞くが、大根や人参を描いても次元が高く大名用品の所以であろう。