182 鍋島色絵唐花繋文皿 製作年代 延宝(1673−1681年) h4.9cm d19.8cm

鍋島の焼物を研究するとき、資料の皆無なのに驚くのである。
よく元禄6年(1693)に出された藩庁の「有田皿山代官江相渡手頭」がよく引合に出されるがこれも後世に書かれた写しである。
また当時は鍋島焼などと云わず、大河内焼と窯の所在地をとってその名としていたかも知れない。
この作品は初期鍋島に属するもので見込の白地を大きくとっているのが特徴で他に見られない初期鍋島の様式である。