181 鍋島色絵中白唐花文皿 製作年代 延宝(1673−1681年) h3.2cm d15.2cm

初期のものは、力強く、風格がある。現存する鍋島色絵の中にあって最も古いものである。
見込の白地も第180図と共にきわめて広い、この皿は外反りになっていて類品を見ない。唐花模様も古拙で味がある。
特に赤の色調は注目に価する。それは一般鍋島の赤の如く濃厚な渋さではなくややピンクがかっているのが特徴である。
古いものは五寸皿といえども風格があり、鍋島最古の皿としてきわめて貴重な歴史的遺品である。