179 鍋島青磁染付扇文皿 元禄〜享保(1688−1736年) h4.7cm d14.7cm

この作品は鍋島には珍しい文様である。この様な類品は伝世品にない。
器全体に横ならべに七本の扇を描きこれを中央から区切って上部を青磁釉で下部を地紋で埋めている。
扇は染付のもの四本、白抜きのもの三本が特別の配慮もなく交互に描かれているに過ぎない、何を意味するのか、理解に苦しむ珍らしい作品である。
全体的には流石に鍋島の風格が漂い味のあるものになっている。異色のデザインの作品である。