175 鍋島色絵薔薇文皿 製作年代 元禄〜正徳(1688−1716年) h4.3cm d14.9cm

これと同じ文様の名品の茶碗がある。これを薔薇の図とは思わない。
これは野薔薇であるが余りにも図案化されているので何んの花か迷う。全体が華麗新鮮である。
この作品は鍋島藩窯の技術が頂点に達した時代のもので技巧にかたよった感もあるが、さすがに大名用品だけあって野ばらを描いても格調と気品があり、また鍋島藩窯の文様が好んで野菜や山野草を描いている。
この傾向はどこから生まれたのかいつも考えることである。