174 鍋島色絵柴垣紫陽花文皿 製作年代 元禄〜享保(1688−1736年) h4.8cm d14.8cm

柴垣に紫陽花を配す。第151図と構成は同じく椿を紫陽花におきかえたものである。恐らく同じ陶工の描いたものであろう。手法は同一である。
柴垣と紫陽花はいよいよ繊細で精巧を極め、柴垣の先端は針を並べたような銃さである。
鍋島藩窯には多少の例外はあるが、このようにほとんど食器類を製作し、所謂茶陶を顧みなかったところに大きな意義がある。
五寸皿の中にあって最高精緻な作品である。