170 鍋島色絵三度豆文異形皿 製作年代 延宝(1673−1681年) h5.6cm d17.4cm

この皿は天下にこれと比肩するもののない珍品である。
これは昭和8年山中商会が東京美術倶楽部で展観したものであり、当時も二枚しかなかったもので誠に資重なものである。
本来は陶器で風流な通人の筆によって描かれるべき風趣ある雅陶でなければならないのであるが、これが、磁器となり官窯風な精巧な工芸作品となったのである。
特に豆の色調は鴇色で他にその類を見ない珍しいものである。