162 鍋島青磁耳附花瓶 製作年代 延宝〜元禄(1673−1704年) h28.5cm

鍋島青磁としては至高の名品である。特に大きな口部、瑞鳥の頭部をつけた耳、首から胴にかけての調和のとれた美しさは神秘的ですらある。
いままで鍋島というと色絵が最も尊重されてきたが、もっと青磁に関心を示すべきであろう。一説によると大川内山に藩窯を設けたのもここに良質な青磁鉱床があったからという。
何れにしても藩窯として熱心に取組んだものでこれはまさに青磁の代表作である。