152 鍋島色絵縁青磁柘榴文皿 製作年代 正徳〜延享(1711−1748年) h5.7cm d20.2cm

この柘榴の模様は新鮮そのものであり、心の豊かさ、豊穣のよろこびを歌いあげている。
三個の柘榴は鍋島の赤より伊萬里の赤に近くまた薄いところに特色がある。これに染付で籠目を図案風に配して雅致を表現する。嘉靖萬暦赤絵に見る異国風な味はなく、むしろ親しみやすい感じがする。
口縁だけ青磁を施したのも、額縁の効果を現わし、機智的な色面構成でこれは天下に類品を絶つ珍品である。