146 鍋島色絵五方割唐花文皿 製作年代 元禄(1688−1704年) h5.1cm d20.0cm

異国趣味の唐花が日本人に愛されたものである。これはその唐花を鍋島風にこなして図案化し、いうべからざる新鮮さを現わしている。印度風なもの、西欧風なものこれらが総合されて高雅な唐花模様となったのである。
赤、緑、黄は共に鮮かで、圧倒的に強い緑はこれを渋い染付で囲み、五弁の唐花の繋がりも洗練され色面の構成も完璧である。古き時代のものには言い現わせないよさが漂っている。