136 鍋島染付大根文大皿 製作年代 元禄〜享保(1688-1736年) h9.9cm d31.1cm

鍋島の文様は野菜を題材にしたものが多く伝世している。大根もその一つであるが、大皿の見込を一本の大根でうめた大胆不敵の文様は他に例を見ないものである。
空間は細微な紗綾形地紋でうめ、器形も鍋島にかつて見ざるもので、深鉢形であがりを二投に作ってある。
裏模様は上半分だけ牡丹唐草文の染付で、高台は七宝繋で、極めて繊細丁寧に描かれている。鍋島にとってかつて無い異色の皿で時代も初期の作品である。