135 鍋島青磁染付女郎花文大皿 製作年代 宝永〜元文(1704−1741年) h8.2cm d32.0cm

青磁染付の圧巻である。鍋島の青磁染付は随分目にとまるが、このような大肌でこれ程見事なものは三百年の藩窯の歴史の中においてもそんなに出来るものではない。
蓋し青磁染付の傑作中の傑作であるといいたい。これは尺皿に女郎花の一枝に小花が傘状に咲いた風情を描いたもので、枯淡の中に新鮮さがありいうべからざる滋味を放散している。これは数ある青磁染付の中で不滅の大作である。