134 鍋島青磁色絵五葉松文大皿 製作年代 宝暦〜明和(1751−1772年) h7.8cm d29.7cm

青磁釉の上に色絵を描く例は極めて少ない。特にこのような大皿に描いたのは鍋島作品の中で皆無であり、大変珍らしいものである。これは下地が青磁であると、上絵具の発色が暗く牙えないためである。
松樹の幹は鉄釉で描かれ、松葉はこまかく細い線であらわされ、松毬は極めて細微に描かれている。松葉の上には透明な緑釉がかけられ緑を鮮かにしている。これと同形で同じ文様の同時代の染付大皿がある。