126 伊萬里色絵梅鶯文猪口
 製作年代 延宝〜元禄(1673−1704年) h6.0cm d7.7cm

乳白手の素地に、天に向って囀づる鶯の姿態を心にくい程巧にその一瞬を描いている。
これは輸出用の花形商品で西欧に於いて大いに好まれたものである。赤い梅花の可憐、愛らしき小鳥のささやきに心を引かれたのか、全く日本的な情緒風情が西欧の生活に新鮮な印象を与えたのであろう。
何れにしてもこの種の猪口は初々しくこれをどのように使ったのか考えるだけでも微笑ましい作品である。