112 伊萬里色絵赤玉人物文向付
 製作年代 宝永〜元文(1704−1741年) h7.7cm d12.3cm

見込に麒麟を染付で措いているのも余り見受けることはない、これが躍動して印象的である。口辺に添って染付の地紋と葉模様が四面の隅に配している。
従って内面の感じは渋く滋味が漂っている。
文様は寒山拾得図からのものであろう濃い赤玉の中に金彩で個性ある人物像が飄々と描かれているのが如何にも風格がある。
高台に添って赤と緑の剣尖模様は実に見事であり、裏底に「大明萬暦年製」とある。