111 伊萬里色絵唐獅子牡丹文向付
 製作年代 元禄〜享保(1688−1736年) h7.5cm d12.5cm

見込に唐花を赤、緑、淡い紫で色調も筆致も実に見事に描かれている。口辺には赤と緑で濃厚に地紋を廻らしている。外面は染付で縁取りした中に唐花と牡丹を交互に描きその空間を渋味のある重厚な赤で埋めている。
筆致は鋭く力と伸びがあり、器形は特に口辺の広がりが端正で洗練されており小品であるが五客揃うとなかなか見応えがある。
裏底に「大明萬暦年製」とある。
この銘款は上手に多い。