106 伊萬里色絵犬置物 製作年代 延宝〜元禄(1673-1704年) h18.7cm w23.8cm

これは瞬時に強い感銘を受ける作品である。
首輪と引綱のデザインの絶妙な発想はまさに熟達した職人芸である。輪と綱の赤は言い知れぬ魅力を湛えている。
造形は極めて近代的なフォルムで、左足の把握、斑の構成ば簡素で知的である。また左巻の長い尾は実にスマートでよくバランスがとれている。
これと同形のものがニューヨークのメトロポリタン美術館にあるが尾が長く赤い引綱も省かれている。