105 伊萬里色絵唐花文皿(元禄八乙亥柿銘) 製作年代 元禄8年(1695年) h4.2cm d21.7cm

図の如く裏底に染付で款識のあるこの手のものを渋右衛門作品と称して重要美術品に指定したが、これは史料的に検討しても大変な間違いであることが解る。
これは柿右衛門家とは何等の関係のないものであって絵付は勿論赤絵町の画工の手になったものである。
いずれにしてもこの皿は、格調あくまで高く、犯しがたい王侯の気品がある。
これは康熙雍正の中国官窯に勝るとも劣らぬ傑作である。