104 伊萬里色絵紫陽花文皿(享保丁酉銘) 製作年代 享保2年(1717年) h3.0cm d19.5cm

これは史料的にも極めて貴重な作品である。
図様は上下に二枝を配置するに過ぎないが「享保丁酉」の年款が裏底に染付である。
これはこの皿を極めて貴重な得難いものにしている。乳白手の素地には染付を用いず紫陽花二枚を配置する。
紫陽花は縁取の中に埋めて丁寧に書き込み、葉や茎はその尖端まで細致な描法で極めて精巧なものでこの皿が如何に入念に作られたかを物語っている。
口辺には鉄砂釉で縁紅、貴重な資料価値を有する。