102 伊萬里染付山百合文大皿 製作年代 享保〜宝暦(1716−1764年) h7.5cm d41.0cm

伊萬里染付大皿も数えきれない程見たがこれ程洗練微妙入念の筆致で周到な配慮のもとに作られた大皿は皆無であり気の遠くなる様な製作過程が想像できる。
山百合の濃淡の微妙、周辺を囲む地紋の精妙そのなに一つを取上げても端正新鮮な気品に満ちている。
これを描いた画工は赤絵町の職人ではない、このような職人を窯場で確保することは大変なことである。
優れた技術を身につけた職人芸に深い感銘を覚える。