098 伊萬里鉄砂鷺文輪花皿 製作年代 寛永〜正保(1624−1648年) h3.0cm d14.0cm

全く第97図と製作の根本を同じくするものである。
筆者は常に伊萬里は大海のように広く深いものであると多種多様の作品のあることを示唆してきた。
これも染付白抜きで左右に嘴が突きでた鷺を描く、表裏全体に鉄砂釉が掛かっている。
古美術の世界も時代と研究の進むにつれて発見された誤りは勇敢に訂正すべきである。
吸坂や柿右衛門を伊萬里と称するのは今や常識であるのに先入観が抜けないのは困ったものである。