097 伊萬里鉄砂鶴文輪花皿 製作年代 寛永〜正保(1624−1648年) h3.5cm d13.8cm

今までこの手のものを、九谷焼吸坂手と称していたが、これは誤りで伊萬里である。
近年有田古窯の調査や道路工事等で貴重な陶片が発見されている。
この手のものも昭和38年有田町運動場の拡張工事の際山小屋窯と呼ばれる窯跡から出土している。
古拙な筆致で染付白抜きで鶴を描く、なかなか淡雅な珍品である。
伊萬里作品でこれまで九谷と混同しているものが多い。これなどはその誤りの最たるものである。