094 伊萬里色絵O欧字文蓋付手付水注 製作年代 元禄〜享保(1688−1736年) h16.0cm

新鮮で爽快然も重厚味のある水注である。
これ等の作品は輸出伊萬里の花形として西欧の人達に愛されたものである。
造形感覚、発色なに一つをとりあげても批判の余地がなく、水注になかなか見られない共蓋も完全である。
文様は牡丹を中心として、撫子菊花を全面に配し、中国風な器形に把手と共によくマッチしている。
伊萬里の水注もその数は多いが、それ等の中にあって求めることの不可能な完全な異色の名品である。