093 伊萬里染付花鳥文薬種大瓶(T.C銘) 製作年代 延宝〜元禄(1673−1704年) h48.5cm

これは「ガリポット」と称する薬種瓶である。
口が変っていて、二重になっているのが特徴で、これは二重のところに鎖を付け金属性の蓋を被せたものである。
この種の瓶はオランダ東印度会社の註文品で相当大量にバタビアの薬種商向けに輸出した貴重な貿易史料である。この瓶の裏底にT.Cとイニシャルがある。
これはヨハネス・カンプハイスの略で商館長後のバタピア総督(1684−1691年)になった人である。