091 伊萬里染付蛸唐草文大徳利 製作年代 元禄〜享保(1688−1736年) h44.0cm

蛸唐草や網目の徳利や壷はどこの美術商でも目にとまる。江戸時代に最も流行した文様であり、相当大量に製作されたので、現在でも沢山残っているが、その中にあってこれ程完璧な美しさを備えた徳利を発見することは不可能で造形は気品があり、名工の至芸を思わせる。
描かれた蛸唐草にいたっては、いささかの狂いもなく正確無比、可能性の限界を超えたものである。
群を抜く誠実な次元の高い作品である。