090 伊萬里色絵布袋被香炉 製作年代 天和〜宝永(1681−1771年) h22.8cm d20.7cm

伊萬里人形としては最も初期のもので、柿右衛門様式などと呼んでいるが、柿右衛門とは何等の根拠もないものである。
この布袋の形相は強い不屈の性格を現わし、舌などを出していて愛嬌がある。野生的で粗彫な感じを受けるがなんとなく気易く見るものをして親しませる颯爽たる風貌がある。
欧米人が布袋を好むのも理解できる。
形の美しさとか色彩の美しさとかというものは縁遠いが全体がたっぷりとしていて味にこくがある。