089 伊萬里青磁色絵布袋置物 製作年代 寛文(1661−1672年) h23.8cm w18.2cm

この太鼓布袋像は昭和8年山中商会が美術倶楽部の売立の中にあったものである。
布袋坐像は散見するがこの手のものはいまだ見た事がないので恐らく日本でこの一点だけではないだろうか、太鼓に乗った布袋は何を意味するのか、また太鼓が渋い青磁釉によって仕上げられているのも大きな特色である。赤の色彩も濃密で青磁太鼓とよく調和している。
伊萬里の中にあって示唆に富む大くの点が含まれている。