087 伊萬里色絵法螺貝を吹く山伏像 製作年代 元文〜明和(1736−1772年) h17.2cm

伊萬里は大洋の如く廣く深い磁器で何が出てくるか解らないと常に述べていた。
この法螺貝を吹く山伏像とは全く恐れ入った奇想天外の作品である。
形相もユーモラスで口に付けた法螺貝も自然で今にも音色が伝わってくるような切迫感が漲っている。
小品であるが力と「こし」は大作を凌ぐものがあり、伊萬里とは如何なるものかその奥行を示すものであって世界を制覇した伊萬里の秘密を探る鍵である。