085 伊萬里染付枝垂桜文乳首形水注 製作年代 寛文〜貞享(1661-1688年) h20.7cm

これは寛文から元禄にかけて輸出された花形商品である。
このように大量に製作された中にあって、なかなか入念に作られたもので、文様、素地すべて群を抜く精品である。
特に枝垂桜の描き方は葉が桜花を囲み何となく親しみがもてる。
色絵の表現とはその趣きを異にするが染付水注もまた瀟洒で新鮮な魅力がある。
世界の人達が愛用し珍重した記録すべき伊萬里の代表的作品で深い味のあるものである。