084 伊萬里色絵鳳凰草花文乳首形水注 製作年代 寛文〜貞享(1661-1688年) h19.5cm

これは南方の熱帯地方向けに作られたもので、この水注からじかに口を当てて水を呑むものと思われる。
従ってこの乳首は直接口を当てて水を吸い込むのに便利なように作られたもので、このような珍しい形になったものである。
これを今迄初期柿右衛門などと呼んでいたが、これは間違いで完全な当時の輸出伊萬里である。
これは寛文時代に輸出した出島の記録がある。当時を語る貴重な作品である。