083 伊萬里染付梟文異形鉢 製作年代 宝暦〜明和(1751−1772年) h10.0cm d30.5cm

伊萬里という磁器が如何に想像を絶するとんでもない広く深いものであるかを如実に示す代表的作品の一つである。
見込の中央に松の木に憩う二羽の梟を描く。
伊萬里の文様は千変万化星の数ほどあるが梟の図とは筆者はこれ以外に知らない。
これに加うるに松の木をとんでもない筆致で描き算木の地紋にはただただ驚きの一語に尽きる。磁肌は吟味を極め、顔料は精選、その旺盛な創作意欲に心打たれる。