081 伊萬里色絵花籠見込唐花文鉢 製作年代 元禄〜宝永(1688−1711年) h9.5cm d22.0cm

延宝に迫る時代のもので、なんともいえない味のある表現である。
美しいというよりも、なにかしら尽きせぬ生命力がおし寄せてくるものを感じ、余り固くならず心から親しむことの出来る作品である。
初期伊萬里独特の古拙な味は尽きせぬ妙味がある。花籠とこれを囲む四方割の草花と赤玉は、他の装飾模様に見られない、たっぷりとした斛があり、素朴な野生味がある。色調も枯淡で出色である。