077 伊萬里染付LP欧字文薬種大瓶 製作年代 元禄〜享保(1688−1736年) h49.6cm

この種の薬種瓶は、承応2年(1653年)バタビアの薬局向けに2,200個輸出した記憶がある。しかし当時のものはもっと小さかったと思われる。
これは実に50糎にも及ぶもので現在世界に残されたものでは最大であろう。
月桂樹の中にLPとあり、冠は名誉ある地位を表わすので、最高の人の名入れの註文作品であると思われる。
磁肌は硬く、やや青味を帯び特に呉須の発色は他に比較するものがない。