073 伊萬里染付鹿之子地紋鶉粟文大皿
製作年代 文化〜天保(1804−1844年) h6.5cm d57.5cm

鶉粟図は染付は勿論色絵等でよく見かける文様である。
その中にあってこの作品はまさに圧巻中の圧巻でありよくこれに比見するものはなかろう。
野生の鶉の鋭い迫力、三茎の粟の大胆な弧線、特に背景を埋める見事な鹿の子地紋は圧巻である、これこそ伊萬里にしてはじめてなし得ることであって本作品を見ていうべからざる境地に誘いこむのである。
蓋し伊萬里染付大皿の中にあって不朽不滅の大作品である。