071 伊萬里染付鹿之子地紋東海道五十三次文大皿
製作年代 文化〜天保(1804−1844年) h8.5cm d50.0cm

日本橋から中心の三条大橋まで次ぎ次ぎに宿場を円形の中に描き、これを帯状に繋ぎ地名を書き加えてある。
順を追って眺めて行くのも興味深いものである。これは広重の錦絵からの発想であろう。
ただこの大皿を見て驚くことは聊かの狂いもなく鹿の子地紋を埋めて製作された陶工の技巧である。
然も丸文様の配置は自然でいやらしさがなく、描写は極めて克明精緻であり、その濃淡も優雅にして荘麗誠に見事な大皿である。