068 伊萬里染付世界地図文大皿 製作年代 天保(1830−1844年) h7.0cm d51.5cm

地図皿は天保年間に最も流行した文様である。この時代に各種の地図皿が製作されたが、世界地図は日本地図皿に比して極めて少ない。
日本地図にはいろいろなデザインのものがあって奇抜な創意に驚かされるが、世界地図にはこの文様一つで、荒波の真中に日本本土を描き世界の大陸を表わし、海面の中央に里程表を記入している。
富土山と琵琶湖が日本の衆徴の如く地図皿には総べてはっきり描かれている。