066 伊萬里色絵亀甲透彫松唐獅子文香炉 製作年代 宝永〜元文(1704−1741年) h7.8cm w12.0cm

造形の鋭い格調極めて高い香炉である。おそらくこれは大名道具として愛用していたものと思われる。
火屋に相当する部分が亀甲模様の被蓋である。これがまた見事で正面と裏面に赤枠の松皮菱の中に三蓋松、側面にも赤枠の松皮菱の中に牡丹唐獅子が入念に描かれ、これこそ密度と完成度の高い手仕事であるかと感嘆久しくする。
中の香焚は唐花と寿字文、台座は地紋が繊細を極め、足の形も端麗一流の風格を備えた名品である。