062 伊萬里色絵牡丹椿鳳凰文蓋付八角大壺 製作年代 元禄〜享保(1688−1736年) h79.0cm

これは伊萬里を代表する大壷である。高さ79糎におよぶ完全な蓋付壷で、染付、色絵の発色、造形あらゆる点から見て延宝時代最高の力作であると断ずるのである。
壷は頸が亀甲模様花弁等の地紋を廻らし、肩は牡丹の連続模様を渦巻と唐草ではさみ二本の染付の線で胴体を区切っている。胴体の文様はまさに伊萬里の圧巻である。
五彩で描く鳳凰、牡丹に椿は到底言語に尽くし難く迫力と気魄を感ずる。