061 伊萬里色絵牡丹唐獅子群馬文貘摘蓋付大壺 製作年代 元禄〜享保(1688−1736年) h89.0cm

この大壷で特に注目すべき点は、壷の摘みに大きな貘が脾睨していることである。蓋付壷も随分見ているが貘の摘みのついているのを筆者はいまだ知らない。
文様は染付の牡丹唐草の地紋の中に窓抜にして、群馬、牡丹唐獅子、芦と蟹、鳳凰などを三面に巧に配置している。これも西欧に輸出したものである。
このように貘摘みという夢を喰う蓋付壷が完全な形で残されていたことは大変うれしいことである。