059 伊萬里色絵龍見込虎柴垣草花文大鉢
製作年代 延宝〜元禄(1673−1704年) h14.0cm d33.2cm

この手の乳白手大鉢は世界に現存する中で最大のもので、当時の技術から見ても最高のものであると思われる。これと同形のものがメトロポリタン美術館にある。
見込には闊達に団龍を描き、これに躍動する虎を対峠させる。緊張感が追ってくるような迫真力である。
周辺には牡丹柴垣草花を多様に配し特に柴垣の筆致はリズムがあり繊細巧緻である。この鉢も三世紀を経て日本に帰ったことを思うとき魂を揺さぶる感動を受けた。