048 伊萬里色絵唐花文鬼面足燭台 製作年代 延宝〜元禄(1673−1704年) h13.5cm

この鬼面の魁偉な美しさ、後世に於いてこの迫力ある鬼面は絶対に作ることのできないものである。
この形は銅器からきたものであると思うが、よくもここまで磁器によって表現したものである。頂面の黄地に唐草模様の展開する味は、色彩芸術の醍醐味を語るといわねばならない。
魁偉な美しさの中に端正な気品があり、鬼面の口からの足は安定し燭台に聊かも不安を与えない。
稀に見る力作である。