041 伊萬里色絵瓢箪鯰童子像 製作年代 延宝〜元禄(1673−1704年) h27.0cm

伊萬里にして初めてなし得る驚異の大作品である。これに似た碁盤童子像は、西欧でときどき発見されているが、この童子像は世界に一つしかないのではなかろうか。
それにしても童子が瓢簟で鯰を押えるとは、その所作、童顔の愛らしさは言語に尽くしがたいものがある。
瓢簟鯰とは、要領を得ないとか、とりとめがないとかの喩であり、歌舞伎舞踊の中にも軽妙な踊りがある。
この童子像はまさに天下に類を断つ名品である。