036 伊萬里色絵婦人坐像 製作年代 延宝〜元禄(1673−1704年) h26.5cm

いわゆる寛文美人である。この種のもので立像のものは相当見かけるが、坐像のものは極めて少ない。この人形も勿論西欧に輸出されたものである。
この坐像も立像同様寛文から元禄にかけて流行した御所髷を結い、打掛には菊花流水の模様が全面に描かれ、小袖は梅花を赤地に白抜きであしらっている。
これらの人形類は型造形で胸に迫るものがないが、さすがに衣裳のデザインは多種多様で圧巻、眼を見張るものがある。