035 伊萬里色絵草花文窓抜徳利 製作年代 元禄〜享保(1688−1736年) h23.2cm

窓抜銚子と時代背景を同じくするものである。窓枠の中の鶏も牡丹も同様な手法であるが、枠は青地の上に金彩で草花を繋ぎ模様に描いてある。
この鶏や小さな雛、手の込んだ開花した牡丹をこの窓の中に作りあげることは伊萬里にして始めてなし得る技巧である。
これは寛文時代陶磁貿易の最も旺盛な時期の作品で陶工の意気が感じられる。当時の貿易内容を示す数少ない創意に満ちた貴重な珍品である。