027 伊萬里色絵虎置物 製作年代 延宝〜元禄(1673−1704) h24.7cm

これも寛文時代鸚鵡置物と同じく、オランダ東印度会社の特別註文によって製作し西欧に輸出したものである。
これは草木を配した岩の上に憩う虎をかたどったものであるが、狛犬大香炉とは全くその発想を異にする色彩である。このような色絵の虎は日本では見掛けない。
今日まで一対として無瑕のまま三百年余も保管されていたことは実に驚嘆すべき奇跡である。この虎は何となく愛嫡があって徹笑ましい作品である。