025 伊萬里色絵雛蓋付鶏水注 製作年代 元禄〜享保(1688−1736年) h16.2cm

オランダ貿易のため、特別註文によって製作されたものである。このような発想、このような奇智は当時の日本では到底考えられなかったのでこの製作にあたった陶工はさだめし驚かれたことであろう。
親鳥の背中に乗っている雛蓋をとって、ここから酒を入れる、洒は尾を持って嘴から注ぐ、実にアイディア抜群の銚子である。伊萬里にこのような奇想天外の珍器があるとはさすがである。