024 伊萬里色絵双鳥図文皿 製作年代 元禄〜享保(1688−1736年) h10.5cm d54.5cm

伊萬里色絵大皿中の傑作である。見込の籠の上に片足で立つ雄鶏は圧巻であり気魄がみなぎり、力強い踏張りと共に静の中に迫るものを感ずる。見込の周辺は三方割で牡丹唐獅子を配し、その間を桜花で埋め、更に見込みを唐花と地紋で囲むなど繁雑な構成であるが、鶏と竹と空間がこれを救いこの大皿全体を極めて重厚なものにしている。赤絵町屈指の熟練した画工によって描かれたもので伊萬里作品の非凡さを示す大作である。